アベノマスクの行方 -To Be With You-

 物議を集めていたアベノマスクが、とうとう廃棄されることになりました。正確には、希望する人には無償で提供して、残ったものについては廃棄するということらしいです。約8000万枚の在庫があって、又、保管費用が6ヶ月で6億もかかっているということなので、こいった決定は仕方がないのかもしれません。また、損切りという観点からも一刻も早く廃棄すべきであるという意見もあります。一方で、まだ使えるものを捨ててしまうなんて勿体無い、という意見もあります。概ね世間の風潮では(主にはマスコミですが)アベノマスクについては批判的で、安倍政権での失敗事例として報じられることが多いようです。

 しかしながら、アベノマスクを使いたいと言う方が少なからずおられることも事実です。皮膚の弱い人や小さなお子さんなどには布マスクのニーズはあるといわれていますし、実際に布マスクを使うことを表明されている人もおられます。立憲民主党の杉尾議員が、アベノマスクについて「世紀の愚策」「誰も希望していない」などと、国会で偉そうにいっていましたが、こういった声に対してどのようにお答えになるのでしょうか?私の感想としては、普通の神経をしていたら、赤面ものどころか、穴があったら入りたいといったところですが、鋼のメンタルを持っているこの御仁は平気なようですね。このヒト達は何かあったらすぐに訴訟に訴えてくるので、正確に記しておきます。12月21日の参議院予算質疑の中で、次のように発言しています。「松野官房長官によれば、アベノマスクがほしい方や希望する自治体に配布するそうですが、少なくとも私は寡聞にしてそういった希望は聞いたことがありません。自治体に押し付けないでください。」このようにいって、アベノマスクを世紀の愚策とこき下ろしたわけですが、本当に世紀の愚策だったのでしょうか?少なくともアベノマスクを希望する人は少なからずおられて、厚労省には問い合わせが多数来ているそうです。杉尾氏はいったい誰の声を聞いていたのでしょうか?ご自分のお仲間の声しか聞いていないのでしょうか?

 アベノマスクの配布が決定された当時の状況について振り返ってみると、当時はマスク不足が大きな社会問題となっており、ネット上でマスクが高額取引されているような状況でした。そのような状況のもとで、マスク不足に苦しんでおる国民になんとかマスクを届けたいと言う政策自体には間違いはなかったと思いますよ。確かにアベノマスクをを好んで着用される人はあまりいなかったように思いますし、なんだか微妙な政策だなあと思ったものです。しかし、マスク不足が解消するまで、アベノマスクを着用し続けた安倍元総理はご立派でしたね。私などは、鼻が丸出しでスカスカのアベノマスクを着けていた安倍さんが、コロナウイルスに感染しないかとヒヤヒヤとしていたものでした。

 杉尾さんは自治体にアベノマスクを押し付けるなと拳を振り上げているのですが、逆に私は自治体が積極的にアベのマスクを引き受けてはどうかと思っています。実際に大阪の松井市長からは、国が輸送費のコストを負担してくれる場合ならば念のために保管しておいて良いという表明もなされています。他にもそのような自治体はあると思います。

 しかしながら世間の評判を気にする岸田総理は、杉尾さんのお仲間の政党や某新聞社などからの批判殺到が必至の輸送費の国費負担などは、絶対にやらないでしょうね。私のアイディアとしては、観光バスをチャーターしてアベノマスクを自治体に運搬したらどうかという考えがあります。アベノマスクは2枚1組包装になっています。通常サイズの引っ越し用段ボールに200組400枚は入ります。通常の運送会社を使用せずに、現在コロナで苦しんでいる観光バスをチャーターした場合、例えば博多から東京で1台当100万円以内でチャーター可能です。1台当100個の段ボールが搬送可能であれば、バス1台あたり4万枚のアベノマスクが搬送可能です。仮にこのような自治体が100あるとすれば、400万枚のアベノマスクが消化されることになります。このようにすれば、地方のバス会社のメリットもありますし、それほど多額の金額は必要はないと思います。大変荒い見積もりですが、アイディアは他にもさまざま出てくると思います。人員はボランティアを活用すればどうでしょうか?悠々自適をしている年金生活者層の人たちは概ね人の役に立ちたいと思っている人が多いように思います。意外と人集めには困らないかもしれませんよ。またアベノマスクの活用法として、さまざまなアイディアがネットなどで報告されていて、例えば、アベノマスクをスプラウトや豆苗の培地にすれば、保水力が高いので大変有用であると言ったことも報告されています。各自治体でアベノマスクの有効活用コンテストなど企画してみてはどうでしょうか?

 世間からボロカスに批判を受けて、決して褒められることがなかったアベノマスク。配布されてもあまり使われることがなかったアベノマスク。決して使われることなく、焼却炉で燃やされる運命のアベノマスク。私にはそんなアベノマスクが不憫に思えてならないのです。また、せっかく作ったのに勿体無いという思いもあります。何とか知恵を出して、活用して欲しいとも思っています。世の中のとても賢い人たちからは、冷たく笑われるのでしょうが、こういった馬鹿らしいこと、無駄と思えることから意外な効用が生まれるかもしれませんよ。第一、世間の人達が皆損得や効率だけで生きていたら面白くないじゃないですか。

To Be With You 安倍政権の徒花であるアベノマスク。青二才や頭でっかちには君の良さはわからない。次は君の番だよ。

To Be With YouはMr Bigが1991年にリリースした曲です。当時私は結構一生懸命に働いていた時期で、音楽を以前ほど一生懸命に聞いてはいなかったように思います。そんな中でこの曲は、仕事中、喫茶店でサボっていた時に店内のFMで流れていました。「良い曲だなあ」と思って調べてみたら、Mr Bigというヘンテコな名前のバンドでした。その後、2000年に発売された Deep Cuts というアルバムを購入したのですが、本当に良い曲ばかり収録されていて、現在も愛着があるアルバムの一つとなっています。

このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございます。

皆様にとって明日が今日より良い日となりますように。

そして2022年がより良い年でありますように。

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アベノマスクの行方 -To Be With You-” に対して2件のコメントがあります。

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