東京2020パラリンピック競技会によせて-Ebony and Ivory-
皆様ご機嫌よう。梅ヶ枝谷時事問題研究所、主席研究員の海川山右衛門です。
運悪くこの雑文が目に止まった方にお断りしておきますが、梅ヶ枝谷時事問題研究所なるものは実在していない、あくまで架空の存在です。当然主席研究員海川山右衛門なる人物も架空の存在です。このレポートは山右衛門が日々思うことを書き散らかしているだけのもので、暇つぶし程度に読んでいただけたら幸いです。
さて皆様、東京2020が、9月5日行われたパラリンピック閉会式を持ちまして閉幕と相成りました。開催に当たってご尽力されていた全ての方々、特にボランティアスタッフの方々には多大なる感謝を申し上げます。思えば、オリンピックを含めた東京2020については、開会前の世論(あくまでも世論調査ですよ)では開催反対が多数を占めていて、又各メディアも大反対キャンペーンを張っていました。その中で、一貫して開催に向けて努力をしていた菅総理大臣(ものすごい批判の嵐でしたね)が閉幕の前日、退陣を発表されたということも、何か運命みたいなものを感じます。
パラオリンピックについては皆様もお感じになられていると思いますが、本当に感動と感銘を与えていただきました。パラアスリートが私たちに与えてくれた素晴らしいパフォーマンスについては論評する必要はないと思います。私自身、今まではパラリンピックは特別であるといった目で見てしまっていたのですが、競技として十分に見応えがあるもので、今まであった固定観念を覆すものであったと思います。特に、バスケットについては男女とも予選からTVで見ていて、その迫力や車椅子を操るテクニックには仰天しましたし、男子チームの準優勝という結果には惜しみない拍手を送りたいと思います。
素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたパラアスリートには本当に感謝しています。私たちが忘れてはならない事は、パラアスリート一人一人の背後にある、運命、願い、気持ちの揺らぎ、支援する人達の思い、そして目標や生き甲斐を達成するために行ってきた努力だと思います。(開会式の小さな片翼の飛行機はそれをよく表していたと思いますね)そして、今回得られた感動や気づきをどのように社会に生かしていくのか、全ての人たちが幸せに暮らしていける社会、そういう理想を実現するためにはどのような努力をしていかなければならないのかということを私達全員が考えていく良い機会となった、この事こそが今回のパラリンピックで得られたレガシーであると思います。
残念であったのは、このような素晴らしい競技が無観客で行われたことです。コロナ蔓延の時節においては仕方なかったとは思いますが、加えて組織委員会、小池都知事が執着していた、子供達の観戦機会である、学校連携プログラムが大幅に縮小されたことは返す返すも残念であったと思います。参加中止を決めた自治体、学校関係者の方々はまさに苦渋の決断であったと思いますがコロナ蔓延の下で、又メディアのバッシングの下でのその決断は責められるものではないと思います。(メディアの開催自体に対する、又学校連携観戦プログラムに対する批判は後々十分に検討されるべきであると私は思いますけどね)
しかしながら折角の東京開催のパラリンピックです。この得難い機会を生かすために、しっかりと教育の場で、プログラムに込められた理念、目的、意志について取り上げていって欲しいと思います。そして、今回のパラリンピックによって何かを感じた子供達、いや我々全員で誰もが生き甲斐を持つことが可能な、多様性と調和を有するより良い社会が作られていくことを強く願っています。
Ebony and Ivory
PaulとStevieの完璧で調和の取れたハーモニーと共に。
このような駄文を最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様にとって明日が今日より良い日となりますように。